ポンピングブレーキ(ぽんぴんぐぶれーき)
ポンピングブレーキ
ポンピングブレーキとは、ブレーキペダルを断続的に踏むことで、車両の減速や停止を行う運転技術です。具体的には、ブレーキを一度に強く踏み込むのではなく、複数回に分けて踏んだり緩めたりすることで、タイヤのロックを防ぎ、制動距離を短縮する効果があります。特に、雨天時や雪道など滑りやすい路面でのスリップ防止に有効とされています。
近年、多くの車両にはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が標準装備されており、急ブレーキ時のタイヤロックを自動的に防ぐ機能があります。そのため、ABS搭載車ではポンピングブレーキの必要性は低下しています。しかし、ABS非搭載の車両や、後続車に減速を知らせる目的でポンピングブレーキを活用する場面もあります。
一方で、ポンピングブレーキの使用には注意点も存在します。例えば、制動距離が長くなる可能性があり、タイミングを誤ると前方車両との衝突リスクが高まります。また、頻繁なブレーキ操作は後続車に誤解を与え、煽り運転と受け取られる可能性も指摘されています。
このように、ポンピングブレーキは特定の状況下で有効な技術ですが、現代の車両技術や交通環境を考慮し、適切な場面での使用を心掛けることが重要です。