「空き地をどうにかしたいけれど、建物を建てるほどの資金もない」──そんな悩みを抱えていた千葉県船橋市の土地オーナーが選んだのは、「月極駐車場」としての活用でした。
この記事では、住宅街の空き地を整備して10台分の月極駐車場を開設し、安定した収入を実現した事例を紹介します。初期投資と利回り、契約内容、注意点まで詳しく解説します。
土地の概要と立地条件
所在地 千葉県船橋市(駅徒歩10分の住宅街)
土地の広さ 約150坪(約500平方メートル)
形状 整形地、奥行きのある長方形
前面道路 幅6mの公道に面する
周辺状況 分譲住宅やアパートが多く、車所有者が多い地域
駅までのアクセスが良く、近隣に駐車場が不足していたこともあり、活用のタイミングとしては最適な環境でした。
実際にどう活用したのか?
もともとは雑草が生い茂った空き地でしたが、駐車場運営会社と相談し、以下のステップで整備を行いました。
1.アスファルト舗装と白線引き(10台分)
2.月極契約者向けの案内看板・ポール設置
3.駐車場予約サイトへの掲載
4.近隣住民や不動産会社への紹介チラシ配布
結果として、募集開始から1ヶ月以内で満車。
ファミリー世帯や単身者の2台目需要など、地域のニーズにマッチしました。
収益と運用の成果
賃料 1台あたり月1万円
収入見込み 1万円×10台=月10万円(年間120万円)
初期投資 舗装・看板等で約200万円
管理コスト 年間5〜10万円(清掃・更新対応・契約手数料等)
利回り 表面利回り約60%(初年度以降)
満車稼働が続けば、2年以内に初期投資を回収でき、以降は高収益化が見込まれます。
関連記事:【駐車場経営の利回り徹底解説!】収益性を上げるポイントと計算例
メリット・デメリットと注意点
・需要が安定しており、収入も予測しやすい
・建築と違って管理負担が軽い
・契約期間が柔軟に設定可能(1年・月単位など)
・舗装費用や整備費がかかる
・空きが出ると収入が即ゼロになるリスク
・契約者とのトラブルや車両の違法駐車対策が必要
また、土地の用途地域によっては制限があるため、船橋市の都市計画課への事前確認を推奨します。
この土地活用が向いている人
・都市近郊で駐車ニーズの高い地域に土地を持つ方
・中長期的に安定収益を得たい土地所有者
・建物の建設よりも低コストで活用を始めたい方
特に駅徒歩圏の住宅地では、駐車場不足を補うニーズが根強くあります。
まとめ
月極駐車場は、都市近郊で空き地を持つオーナーにとって、比較的低リスクで安定した収入を生み出せる活用法です。
特に住宅や駅が近くにある立地では、継続的な需要が見込めるため、空きの心配も少なく長期運用に向いています。
初期費用はかかるものの、建築に比べれば小規模で済み、運営や管理の負担も軽いため、土地活用初心者にもおすすめです。
固定資産税対策や将来の転用も視野に入れながら、土地を活かす手段として検討してみてはいかがでしょうか。